バッティング練習の基本!なぜ練習しても打てないのか
1.スイングの基本が身についていない
小学生は体重移動の感覚が掴めていない場合が多く、以下の3つのスイングをすることが多く見られます。
- 体重移動が不十分で体が前に突っ込む
- バットが外側を遠回りする
- バットのヘッドが下がる
これらのスイングは下半身主導のスイングや、脱力するタイミングの感覚を覚える事が大切です。力を入れ過ぎずにスイングし、足裏や股関節の感覚を意識する事でスイングの形が整ってきます。
下半身の動きでバットを振る感覚をつけ、上半身は連動させる意識で練習しましょう。
2.間違ったフォームでの反復練習
バッティングフォームで大事なのは、正しく体が使われていることです。単純に遠くに打球を飛ばそうと考えると、力任せの間違ったスイングになってしまいます。
実際にボールを打つ時の感覚でスイングをしないと、間違えたフォームが体に染み付きます。間違ったフォームが癖になってしまうと、怪我の恐れもありますので注意が必要です。
イメージトレーニングで実践的な感覚のスイングが効果的です。一度のスイングに時間をかけ、全身が正しく動いているかを考えながらスイングしましょう。
3.タイミングや目線などの見落としがちな要素
タイミングが合わない場合はスイングの始動が遅かったり、「割れ」と呼ばれるスイング時の上半身と下半身が捻れる状態が作れていない事が主な原因です。
早めに準備をして長めにボールを見ることによって、タイミングが合うためミート率が上がります。
目線の注意点は2つで前足を踏み込んだ際に、頭の位置が下がり目線が下がってしまう。もう一つは足を上げた時などに、上体が起きてしまって目線が上がってしまうことです。
頭の位置が上下に動いていないか、目線がブレていないか一度フォームのチェックをしてみましょう。
具体的なバッティング練習メニュー7選
股割り素振り
股をできるだけ大きく開いて、素振りをする練習方法です。スイングの際に後ろ足から前足へと体重移動を意識する事ができます。
体重移動のコツを掴むことができ、前足の太ももを絞る感覚が身につきます。
注意点としてスイング後には、後ろ足が地面につかない様に気をつけましょう。足腰に負担がかかる分、下半身が鍛えられるので一石二鳥です。一日に30〜50回程度を目安に、素振りしてみましょう。
置きティーバッティング
地面にティースタンドを置き、スタンドの上に乗せたボールを打つティーバッティングです。動かないボールを打つことで、打撃フォームに集中してスイングができます。
スイングの各段階を確認しながら打つことができるため、修正しながら練習することができます。ボールの位置を変えることによって高めや低め、内角や外角など様々なコースの打ち方を練習することができます。
一貫性のあるスイングができるため、正しいフォームを体に染み込ませる反復練習に最適です。
トスバッティング
トスバッティングはバットコントロールを身につけることに最適な練習です。重要なポイントはボールを最後まで見て、バットを内側から出すスイングをすることです。
様々なコースに来たボールを打ち返すことで、ミート力が上がります。さらに狙った角度で打ち返せると、バットコントロールが身につきますので、試合でも狙い撃ちができる様になります。
トスバッティングは様々なコースを打ち返すため、より実践に近い練習です。間違ったフォームにならない様、適度にフォームチェックを行いましょう。
シャトル打ち
二人組で正面からバドミントンのシャトルを投げてもらい打ち返す練習です。シャトルは空気抵抗が大きく動きが読みにくいため、芯で打ち返すことが難しく集中力がつきます。
芯でとらえる意識によって、スイングの正確性とミート力を向上させることができます。投げられたシャトルは初速と打者の手元では、球速にかなり差があるため動体視力を養うことにも有効です。自分の手元まで引きつけて打つことを意識しましょう。
膝立ち打ち
両膝を地面に着いた状態で、ティーバッティングやトスバッティングをする練習法です。
膝を地面に着けることにより、スイングする際の体の開きを防ぐことができます。体が開いていない状態での股関節の動きを覚える事ができ、バットの軌道が安定します。
慣れないうちは体が後ろに反ってしまったり、前に突っ込んでスイングしてしまいがちです。慣れるまでは一球ずつフォームを確認しながらスイングしましょう。目安としては、体を開かずにベースの上をスイングできると良いでしょう。
ソフトボール打ち
ソフトボール打ちの練習は普段より重いボールを打つことによって、ボールに負けない力強いスイングを覚える事ができます。
ソフトボールを打つ際は重く感じる印象があり、インパクトの瞬間に押し込む動作になります。その結果、バットを返さずに押し込むスイングになるため、逆方向への打球が増え飛距離が伸びやすくなります。
打球速度が早くなり飛距離アップにもつながる練習のため、スイングの基本ができている選手におすすめの練習法です。
体重移動打ち
体重移動打ちの練習は、一度前方に体重移動してから続けて後方に体重移動してティーバッティングをする方法です。
普段のバッティング練習だと、体重移動がどの様に動いているか確認が難しいです。
体重移動打ちの練習で大げさに体重を前後させる事で、自分のスイングの体重移動がどれくらい出来ているかがわかります。慣れてくると手打ちが修正され、体重の乗ったスイングができる様になります。
自宅・一人でもできる!バッティング練習法3選
自宅の壁orネットを活用したワンバウンド壁当て
バットとボールを用意し、ボールをストライクゾーン周辺で真上に1、2メートルほど上に投げます。その後手元でワンバウンドしたボールを、壁やネットに向かって打ち返す練習です。
ボールをトスしてもらう必要がなく、自宅で一人でも練習可能です。ポイントはボールが浮いている間に、打ちやすい位置に移動する事です。
バウンドさせる事でボールに多少の変化がつき、体勢が崩れてもしっかりミートして振り抜く練習になります。慣れてくると、実践で変化球やスローボールなどに対応しやすくなるでしょう。
素振り+スマホ撮影でのフォーム確認
素振りをスマホ撮影する事で、現在と過去のフォームを比較をする事ができます。
コツを掴んだスイングを映像に残す事ができれば、今後の参考になり分析がしやすくなります。可能であれば前後左右の様々な方向から撮影する事で、普段なら気づかない癖に気付くことができるためフォームの調整に最適です。
映像をチームメイトやコーチに見せて、客観的な意見を取り入れることも大切です。
イメージトレーニング+素振り
脳内で試合中の様々な状況を想定しながら、素振りをしてみましょう。試合中は状況によって、「どこに打ち返せば良いか」「どんなコースを狙って打つか」を考えなければいけません。
自宅で一人なら静かで集中しやすく、イメージトレーニングに最適な環境です。成功するイメージを持って練習しインプットされていく事で、プレーの引き出しが多くなりプレー中に正しい判断をする事ができます。試合中に判断ミスや緊張をしない様に、毎日イメージトレーニングをしてみましょう。
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